知識より経験が大切
稲盛和夫氏によると「知っている」ということと「できる」ということはまったく別ものですと話されている。
本の上での知識や理屈と実際に起こる現象とは違うのです。
経験に裏打ちされた、つまり体得したことによってしか本物を得ることはできません。
これは文字通り、理解したつもりでも、実際にやってみるとできないことが多いということです。
知識と実践には大きなギャップがあるということですが、両方が大切であることはあの孔子も説いています。
今の時代は日進月歩でテクノロジーが進化し、我々は学ぶことがどんどん増えています。
仕事でも専門化が進み、例えば、簡単そうだと思っていても、実際にやってみると難しいと感じた経験を持つ人は多いでしょう。
さらに、職場では仕事の経験を多く積んだ人がリーダーになっていくケースが普通ですが、人のマネジメントもまったく新しくて難しい仕事の一つです。
それまでの仕事と違い、一筋縄ではいかないのです。
この知識と実践の違いは、仕事だけではなくプライベートにも当てはまります。
つまり、何においても実際の経験の方が知識よりも重要だということです。
ただ、知識を軽視していいということではありません。
知識として学んだことをもとに、実践していくことが何よりも重要な
のです。
知識を軽視して行動に重きを置くと効率的ではなくなるからです。
昔からある教えに従い、知識と経験の双方をバランス良く積み重ねていくのが理想的です。