利他の心を判断基準にする
私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた、「利他の心」に立って判断をすべきです。出典「京セラフィロソフィ」稲盛和夫著
初めて耳にする人も多いかもしれませんが、この「利他」の精神が稲盛哲学の大きな特徴の一つです。
仕事を進めていく上では、自分のことだけではなく、周りや相手のことも考えて進めるとうまくいくことが多いです。
たとえ利益相反の関係にあったとしても相手を思いやる気持ちがあれば、もしかすると交渉がうまくいくかもしれません。
ビジネス以外の人間関係でも同様です。相手のことを思いやるという気持ちは、正論を振りかざすよりはるかに強力で、交渉ごとだけでなく、全ての人間関係を良くしてくれる素晴らしい効果を持ちます。
まずは自分のことはさておき、相手の立場に立って物ごとを考えてみるというのがその第一歩です。
今まで見えてなかったポイントが浮かんできて、問題解決の糸口となることがあるかもしれません。
ビジネスでもプライベートでもあらゆる機会で利他の精神を発揮し、物ごとを判断する際の良い指針としていきたいです。