自らの道は自ら切りひらく
稲盛氏は著書の中で現在の成果は過去の努力の結果であるが、将来については何の保証もないと説かれていますが、全くその通りだと思います。
歩みを止めてしまうと、状況が好転することはありません。
うまくいかない場合でも、試行錯誤しながら新たな方法を模索することを忘れてはいけません。
私はリーマンショックの後、勤めていた会社のリストラで職を失いましたが、それをきっかけに、当時温めていた脱サラ計画を実行し、サンフランシスコで飲食業者として独立を果たしました。
退職後4ヶ月でのスピード出店が実現したのは、それまでの準備が功を奏したからです。
私にその準備がなかったら、失意のうちに日本に帰国する以外の選択肢がなかったことは疑いようがありません。
その後私は、サンフランシスコで飲食業者として新たな経験を積み重ねていましたが、2020年に突如発生したコロナショックがきっかけで、日本に16年ぶりに帰国することとなりました。
人生半ばでまたもやゼロからの仕切り直しとなり、大変な困難を伴いましたが、試行錯誤しつつ文字通り、自らの道を自ら切りひらいてきました。
むしろ新たなチャレンジを通じて自分の成長に大きくつながる絶好のチャンスと私は考えていました。
逆境にいるときでも、まずは心を穏やかに保ち、アンテナを高くして、トレンドに注意を払い、次に備えなければなりません。
すべてを失っても命さえあれば再起を図れます。
私が常に前向きな気持ちでいられるのは、これまで様々な苦労を経験してきたおかげで精神力がアップしたためと自己分析しています。
今は新しいプロジェクトにガチで取り組んでいるところです。日々最大限の努力を続けていけば、必ず自ずから道がひらけてくると私は強く信じています。