大胆さと細心さをあわせもつ
大胆さと細心さは相矛盾するものですが、この両極端をあわせもつことによって初めて完全な仕事ができます。大胆さによって仕事をダイナミックに進めることができると同時に、細心さによって失敗を防ぐことができるのです。出典「京セラフィロソフィ」稲盛和夫著
「うちの社長は人がいい」と社員から言われているような会社は、果たしていい会社なのでしょうか?
いつもお人よしの経営者では、事業がうまくいくはずがないので、たいてい経営がうまくいっていないと考えられます。
もちろん、この逆の会社も、当然良くないことはおわかりでしょう。
つまり、人が良すぎてもダメ、悪すぎてもダメで、経営者としてはその両面を兼ね備えていなければならないのです。
一見、矛盾しているように聞こえるかも知れませんが、例えば、たいへんな理論家で、合理主義一点張りに見えて、一方では人間的、感情的な一面も持っているという方をイメージしてもらえると良いでしょう。
どちらか一方に偏りすぎてはいけませ
んが、どちらの性質も必要なのです。
気をつけないといけないのは、人にどう思われるかを気にしすぎるあまり、自分の目が曇り、誤った判断をしてしまうことです。
人から良く思われることと、正しい判断は両立しないことがあるので注意が必要です。