バランスのとれた人間性を備える
稲盛和夫氏(京セラとKDDIの創業者、JALの名誉会長)は著書の「京セラフィロソフィ」で、以下のように述べておられる。
バランスのとれた人間とは、何事に対しても常に「なぜ」という疑問を持ち、これを論理的に徹底して追求し、解明していく合理的な姿勢と、誰からも親しまれる円満な人間性をあわせもった人のことをいいます。
私たちがすばらしい仕事をしていくためには、科学者としての合理性とともに、「この人のためなら」と思わせるような人徳を兼ね備えていなければなりません。
これは人と一緒に仕事をしていくには自分の能力だけではなく人間性が大切であるという教えです。仕事に関してはスキルが重視されがちですが、チームで仕事をしていく際には、それだけでは不十分です。
特に自分がリーダーや経営者であれば、スキル以上に人間性の方が大事な資質となります。
尊敬できない上司のもとでは、部下は誰もベストなパフォーマンスを発揮できません。一方、カリスマ経営者と呼ばれる方々は皆、その人間性の素晴らしさから、人として大変尊敬されています。